「バーガーランド物語」第3巻のあらすじ  
第1章 「分厚いマニュアル」
 
不思議な老人に言われた言葉で力を取り戻したソロウは、職場に戻って再びあの機械に取り組みはじめた。しかし、ソロウがしばらく休んでいるうちに職場は、以前とまったく様子が変わっていた。何かに追われるように仕事をしているオック。ソロウの机に置かれた一冊の分厚いマニュアル。そのマニュアルには、まるで効率だけを追ったような仕事のやり方が細かく書かれていた。そのマニュアル通りに仕事をする同僚たちをみながら、ソロウは何か違和感を感じていた。
第2章 「不可解な数字」
 
食堂で3枚目の貼り紙をみたソロウ。しかし、そこには不可解な数字が並んでいるだけで、まったく意味が分からなかった。そして、コックのギビンから聞かされたショップの皆んなの変わり果てた様子。そこでソロウは、昼休みにオックを呼び出してその数字の意味を聞くことにした。オックの口から聞かされる数字の意味。だが、その意味もまた不可解なものだった。
第3章 「ソロウの怒り」
 
昼休みが終わって自分のカウンターで仕事に戻ったソロウ。だが、なぜか自分の前だけ長蛇の列ができ、仕事の終わりが大幅に遅くなってしまった。そしてソロウは、廊下で仲間のレイが泣いているのを見つける。そこでレイの口から聞いた、ショップの同僚がオックに行った卑劣な行為。ソロウの胸には猛烈な怒りがこみ上げ、やがてひとつの決意を固めたのだった。

第4章 「シンミの気持ち」
 
オックの家に行って、オックに自分の気持ちを話したソロウ。その次の日、ソロウはショップの前で町の皆を前に演説を始めた。その中で、カンリを守るための組織の必要性を訴えるソロウ。しかし、その様子を見ていた上司は、ソロウを捕まえて連れ去ろうとした。そこに現れた謎の女性。それは、前の日の朝にソロウがハンバーガーを渡した女性だった。その女性の口から出た意外な言葉に、その場にいた人々は皆、静まり返ってしまった。
 
あとがき
  『上司・部下』
元内閣安全保障室長 佐々淳行