「バーガーランド物語」第1巻のあらすじ  
第1章 「みえない危機」
 
遠い小国バーガーランドでは、国民の心に徐々にカンリへの批判(組織への安住、押し付け型の天下り、国民への過度の介入、前例主義、サービス意識の欠如)が広がっていた。しかし、それに気がついても屁理屈をこねて自分を変えようとしないカンリの人たち。そして、それを疑問に思うカンリの青年ソロウ。
第2章 「黄色い貼り紙」
 
ある日の朝、ソロウの働くショップの食堂に貼り出された一枚の張り紙。その紙にはバーガーランドで始まることになった改革の内容が書いてあった。それを読んで、怒り出す人、泣き出す人、集まって話し合い始める人々。しかし、ソロウだけは一人じっと何かを考えていた。
第3章 「組織の中の歯車」
 
その日の昼、ショップの食堂では、昼食を食べながら皆が改革について話していた。国からは朝の張り紙以降、具体的な話しは何もなく、誰もが国のやり方を批判した。だが、実際の行動に移る話しになると皆が黙ってしまう。そんな皆を眺めながら、ソロウはある決心をする。

第4章 「たった一つの笑顔」
 
その日の午後、ソロウはあるゲームをオクに提案した。そのゲームとは、今日一日でどちらがより多くの人から笑顔をもらえるか競おうというものだった。そして、その夜ショップが閉まるまでに、ソロウはオクの何倍もの笑顔を受け取れた。ソロウは、その秘訣をオクに謎解きしながらメモに書き記し、食堂の黄色い張り紙に、ひとつの言葉を書き込んでその下にメモを置いた。そして家に帰って安らかに眠った。しかし次の朝、ソロウが店に行くと、そこにはなんと昨日の張り紙の隣に新しい張り紙があり、また新しい改革が書かれていたのだった。
 
あとがき
  アメリカにおける行革の具体例